ドイツ断尾禁止の流れ

 ドイツでは、今後数年のうちに断尾が禁止されることが予想されている。

 Topigs Norsrvinでは、非断尾豚を飼養する農家のための、ブリーディング&サポートプログラムをスタートさせた。

尾かじりは管理要因と共に、環境要因に大きな影響を受ける行動である。しかしその一方で、遺伝的要素も尾かじりの重要な一因となっている。Topigs Norsrvinドイツでは、非断尾豚の飼養を進めたい農場に対する、サポート・アシストをするため、非断尾豚飼養における包括的なアドバイスと選抜プログラムを開始した。

 対象農場では、豚の気を紛らわし、常にエサで満たされた、最新のフィーダー使用が推奨され、遺伝的要因に関しては、豚の行動は最新のAI(人工知能)搭載カメラによって観察される。AIカメラによって、尾かじりの被害豚だけでなく、尾かじりの犯人豚、そして群内の中立豚も認識できるようになり、加害者である犯人豚の遺伝子を選抜ラインから外し、遺伝的要因の排除に努めている。

 これらのような方法の組み合わせにより、非断尾での飼養管理が可能となった。2020年にスタートしたこのプロジェクトでは、すでに15,000頭以上の母豚から、非断尾豚が生産されている。

Topigs Norsvin Japanー日の出物産株式会社

Share this post: