母豚の哺育能力と子豚の成長

良い母豚とは、単に効率的に母乳を生産するだけではありません。研究により、良い母豚は分娩前の血中グルコースレベルが高いことがわかっており、そこから出生前の子豚に栄養を供給しています。また母豚の動態も、生まれてくる子豚の生存率に大きく関わっています。性格の穏やかな母豚の場合、子豚が圧死することは少なく、子豚が初乳を摂取する十分な時間を与え、乳頭まで誘導することも上手です。具体的にどのようにそれを実行するのか?研究者が発見したのは、母豚の声や、子豚への接し方、横たわり方、乳器の形状でした。母豚の性格は遺伝するものであるため、今後さらに遺伝改良を重ねていきます。 

また初乳を飲むまでに要した時間にも明確な差異がありました。分娩介助をしない条件下で、哺育能力育種価の高い母豚が生んだ子豚が、生まれてから初乳を飲むまでに要した時間は約45分でした。一方で哺育能力育種価の低い母豚が生んだ子豚が要した時間は約90分でした。 

早い段階で十分な初乳を摂取することできた子豚は、その後理想的な成長スタートを切ることができました。これは初乳により免疫を享受し、成長するために必要なエネルギーを獲得できたことの証です。理想的なスタートができるかどうかが、後に差を生みます。これらの子豚は生存率も優れ、初乳を十分に飲めなかった子豚や、摂取時間が遅れた子豚と比較して、肥育期における成長にも差が出てきます。

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