世界の養豚~アメリカ~

 アメリカは養豚産業の歴史において、前代未聞の時代に突入している。コロナ前の過去4年間、農場規模の拡大、インテグレーション戦略、出荷、豚価、豚肉の市場需要と供給の拡大などから、アメリカ国内のパッキングキャパシティは、およそ10%ずつ増加してきた。国内消費は51ポンド(23kg)/1人当たりとなり、輸出向けの国際市場は、アメリカの養豚産業を維持していくうえで、重要な市場となっていた。

 また養豚において、世界で最もコスト面で恵まれた国のひとつであり、豊富な穀物資源により、生産コストにおいて常に世界をリードしてきた。そして経済性が働くことによって、農場規模は拡大し、マクロ経済的に見ると、アメリカの養豚産業は、低コスト・高生産を達成するために、一層の企業養豚化が進んでいる。

 加えて、動物福祉や抗生物質の削減など、生産に対する市場要求が増したことで、より強健性のある豚を育種するという、需要の創出につながっている。さらにアメリカの労働市場では、正規雇用が増えたことによって、労働者の獲得競争が激化し、労働力の確保にも苦慮していることから、低コスト(少人数)で管理できる豚や、PRRS耐性を持つ豚の遺伝子研究など、抗病性の高い豚の育種が続けられている。アメリカの養豚業界では、企業の統合・合併によって、インテグレーション化がますます進み、遺伝子を販売・供給する企業は、豚肉生産に関わるチェーン全体に対して、価値を提供することに注目しなければならない。

Topigs Norsvin Japanー日の出物産株式会社

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